4月に寄せて。

今日から4月。
新しく何かが始まる月。

KBS京都でのアインシュタインのヒラメキラジオに、せっせせっせとメールを送ってたあたし。

ヒラメキラジオが急に終了すると聞いて、行き場を失ったメールを送る楽しみの代わりにこのブログを開設した。

段々忙しくなって行くアインシュタインが、息抜きにチラッとアクセスしてくれて、クスッと笑ってくれたらどんなに嬉しいかと思いながら続けて来た。

昔、バカリズムさんが自分を印象付ける為に、ラジオ番組に無茶苦茶トリッキーな内容の投稿をずっと続けてたって聞いた事があった。

あたしもこの手法を倣った。

〝無視すればいいのに、無視出来ひん〟
これをただひたすら狙いに行ってた。

女子ウケは一切排除して、男子が喜びそうな下ネタを定期的に挟む。

「なんやねん、腹立つなぁ…。」と、引っ掛かる為に、本人(特にアニキ)が忘れたいと思ってるであろう、ちょっとスベった所とか、「あれ、下手くそやったな、恥ずかしいわぁ…。」と思ってる所をほじくり返す。

「何してんねんな?何でそうなるねんな?」ってな、50過ぎのおばさんの田舎もん丸出しのエピソードを書く。

そういう手法を取りながら、子供の頃お父さんから鉄拳制裁で、礼儀礼節を畳み込まれた根っこが真人間のあたしは、「一般素人のおばさんが、幾ら年下とは言え向こうはプロのお笑い芸人さんな訳で、そのプロに対してタメ口で上から目線で、無茶苦茶失礼なブログやんな…。」という迷いがずっと消えなかった。

アインシュタインがこのブログを読んでくれているという確証なんて、何処にも無いのに。

それでも、なんだかんだ言ってとことん優しい二人は、きっと読んでくれてるはず!

根拠の無いあたしの中の絶対の自信。

それを支えに書いて来た。

夜中にアップして、朝目覚めると真夜中に誰かがアクセスしてくれている。

「こんな真夜中に誰が読んでくれてはるんやろ?」

不思議な気持ちのまま仕事に行く。

休憩時間に確認すると、ポツンポツンとアクセスされてる。

誰がアクセスしたかなんて分からない。
何時台に何人。
数字だけでしか見えない繋がり。

それでも、自分がどう思われてるか、人一倍気にしいでビビりのアニキは絶対見てる。

稲ちゃんはこういう事全然マメではないし、二、三日に1回くらい見てくれてるんやろか?

アクセス数のグラフを見ながら、考える。

それが支えで、それが楽しみで続けて来れた。

でも根拠の無い自信は、結局根拠が無い。

二人からコメント貰えるなんて事は絶対無いのに、もしかしたらと期待してしまう自分が滑稽で惨めで、その時間が辛くて、コメント出来ない設定にしたのはあたし自身だ。

だから、読んでくれてるのかどうか、確かめる術が無いなんて思うのは、筋違いなのかもしれない。

でも、出待ちや直接会いにイベントに出掛けるなんて事は出来ないあたしが、根拠の無い自信を絶対の自信に変えるにはどうすれば良かったんだろう。

グルグルとぐろの様に渦巻く不安と不満。

なんでか分からないけど、どんどん眠れなくなって、とぐろがどんどん大きくなって来る。

こんな気持ちのまま、アインシュタインについて書くなんて出来ない。

3/7のブログを最後にアインシュタインについて書くのは止めにした。

自分に嘘を付いてるみたいで苦しかったから。

それでも、二人に笑って欲しいというこのブログの目的だけはブレてはいけないと、他の芸人さんをイジったり、日常の些細な出来事にユーモアをまぶしたり。

アインシュタインについて書かなくても、結構続けられるもんだと発見して、それがなんだかとっても哀しかった。

そんな時、本能Zを見た。

アニキが貰った誕生日プレゼント。
500ちょっとだと言っていた。

500超!

自分が想像してた数倍上の数。

なんだか堪らなく自分が恥ずかしくなった。

2018年の年末にお米を贈って、
「届いたの一言だけでもいいので、書いて送って下さい。」とわざわざ手紙にしたため、年賀状にあたし宛の住所まで書いて同封したのに、ついぞ年賀状が返って来る事は無かった。

それがずーーっと引っ掛かってた。

そんな自分が恥ずかしい。

こんなにも大勢のファンの人から誕生日プレゼントを贈って貰えるアニキ。

お米なんて贈って、それが喜んで貰えると思ってた自分が恥ずかしい。

出来る事なら、アインシュタインにお米を贈った事実と記憶を消してしまいたい。 

そしたら、こんなに惨めったらしい気持ちになる事なんて無かったのに。

本能Zを見終わった時、もうブログを閉じようと決めていた。

本当は最後の最後までアインシュタインには触れずにブログを終わろうと思ってた。

なのに、アインシュタインと見取り図がタッグを組んで出来た〝俺達のストリートファイト2〟を見たら、やっぱり楽しくて、この番組に触れずにいるのは淋しくて、ついつい書いてしまった。

約二十日振りにアインシュタインをイジろうとする。
でも、なんだか上手く書けない。

こんな事書いていいのかな?
これって笑える?
前なら迷わなかった部分で迷いまくる。

もう一つ納得いかないままアップしたブログ。

あれがアインシュタインに触れて書いた最後のブログになるのは、不本意だけど、これもあたしの書き手としての実力。

書く楽しみを手放す勇気と、それに代わる楽しみを新たに手に入れる事が出来るのかという不安。

両天秤に掛けてずっとゆらゆら揺れて来た。

アインシュタインに笑って欲しくて始めたブログなのに、それを書いてるあたしが笑えてない。

本末転倒だ。

あの頃に戻ろう。

劇場に通う前のあたしに。

ただテレビを見ながら、好き勝手な事を言って、笑っていただけのあたしに。

幸いと言うか、アインシュタインは東京所属になって全国区になる。

劇場に行かなくても、テレビやラジオで応援する事は出来る。
 
……………。

お笑い芸人さんは、お客さんが笑わないのは自分達の力不足と思うだろう。

でもあたしは、観るお客の気持ちによる部分がかなり大きいと思っている。

芸人さんの面白さとお客のメンタル状態。
五分五分だと思う。

あたしはとぐろに呑まれてしまった。

本当に心の底からあの劇場の椅子で笑える日が来るまで、しばらくのお休み。

アインシュタインがあたしにとって、特別じゃなくなったらもう一度行ってみよう。

どれほど時間が掛かるか分からないけれど……。


二人に感謝を伝えて終わるべきなのに、グダグダ辛気臭い事ばかり延々と書いてしまった。

明日、読み返したら恐ろしく後悔するだろうか。

でも、そんな思いするのも今日が最後。


はてなブログさん。

短い間でしたが、お世話になりました。

「ブログ生活、楽しかったです。」
「ありがとうございましたっっ。」


そして…。

アニキ。
稲ちゃん。

最後くらいずーーっと言いたくて、でも一度も書いて来なかった事を、素直に書いて終わろうと思います。


























『ごめんね。』


令和2年4月1日。
          ウル虎マリン。