それぞれのアナザーストーリー

🎤 いじわるなあなたは
🎤 いつでも坂の上から
🎤 手招きだけをくり返す
🎤 私の前には硝子坂
🎤 きらきら光る硝子坂
 高田みづえ / 硝子坂

オーディション番組「君こそスターだ!」でグランプリになって、1977年にこの曲でデビュー。

デビュー曲がいきなりの大ヒット。

当時は、事務所の力、レコード会社の力もあったやろうけど、デビュー曲がいきなりヒットするアイドル多数。

アイドルと言っても、関わってる大人が超一流。

この硝子坂も作曲は宇崎竜童。

あたしは今でもふとした時にこの曲を歌う。

なんか歌ってて気持ちのええ曲なのよ。

アイドルと言うには可愛い可愛いというタイプでは無く、歌の上手さで支持されてた高田みづえ

演歌歌手の様にずっと歌い続けるもんやとばっかし思ってた高田みづえが、当時かなりの人気力士、大関若嶋津と交際。

結婚してスパッと引退して、相撲部屋の女将さんになったのにはびっくりした。

ちなみにどうでもええ情報やけど、若嶋津長渕剛と同じ中学校の同級生。

ホンマにどうでもええな。

こんばんは。
ウル虎マリンです。



昨日は帰って来てこれを見た。

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去年のM-1当日。
仕事の休みを取ってまで、リアルタイムで敗者復活戦から決勝まで見た。

恐ろしくハイレベルな漫才、漫才、漫才、怒濤の笑いの襲撃。

興奮して、翌日また録画を見た。

笑って仰け反る。
笑って唸る。
笑って震える。

「凄いな…。」二日間で何回こう漏らしたか分からない。

なので、全編見た事あるシーンの連続なのに、M-1以降ミルクボーイ始め、一気にブレイクしたファイナリストの面々の活躍振りを目にして来た上で改めて見ると、あの決勝当日とはまた違う感じ方が出来る。

ニューヨークの屋敷君が、松っちゃんに「僕はこういう笑いながらのツッコミが好きでは無い。」と言われた後の
「最悪やっ!」のぶっ込み。

半年前のあたしの記憶より、0.5秒位早かった。

リアルタイムで見てた時は、「むっちゃイジられてる。漫才以上に盛り上がってるやん😁」と思って見てた。

でもこの時、屋敷君が思ってたよりも点数が出ない厳しい評価に、思わず口をついて出た「最悪やっ!」では無く、「もうとにかく何か言うしかないっ。」と、まさしくぶっ込みに行ったのだと知って見ると、余計面白い。

嶋佐君がちょっと、ギョッとしてる様にも見える。
「え?お前そんなん言うの?」

そっから乗っかって行く嶋佐君。

この時の「最悪やっ!」が無ければ、その後のニューヨークの跳ね方は無かったかもなぁとニヤニヤ。

そして、改めて見るかまいたちはホンマに圧巻。

M-1前の10月か11月くらいに、トイレから一歩も出ないネタ(雑な紹介。でもホンマに一歩も出ないネタなんよ。)を、2回劇場で観た。

1回目は正直「これで今年のM-1行くんかな?も一つな気がするけどなぁ…。」とあたしの中ではイマイチの評価やった。

でも、そこから2、3週間後に観た2回目の時には、何か所かネタに手が入れてあって、その手を入れた箇所でことごとく笑いが起きてて、「かまいたちってやっぱ凄いわ。」と唸った。

あの時感じたかまいたちの凄さをDVDで存分に堪能する。

かまいたちの二人は、こういう言われ方をするのはもしかしたら嫌かも知れないけど、テレビでも大活躍を続ける二人を見る度に、あたしの頭に浮かぶのは『万能』の二文字だ。

漫才が無茶苦茶面白いのは大前提で、イジる側にもイジられ側にも立てるキャラの幅。
MCでの回しも達者。
雛壇芸人の時には、所々でポイントになる様なツッコミを入れて、空気を明るく変える。
若手にありがちな〝絶対結果残して見せる〟ってな暑苦しい程のガツガツした熱量では無い。
それがあたしには丁度いい。

山内君はみちょぱと絡んだり、猫好きスニーカー好きのカテゴリーも持ってる。

濱家君は濱家君で、料理上手で手品も出来る。

漫才以外のトピックも色々持ってる。
これってかなり強いよなと思うのだ。

コロナが明けたらかまいたちがテレビを席巻しそうな気がする。

そして、敗者復活戦から勝ち上がって来た和牛。

リアルタイムで見てた時には映らなかったお客さんのリアクションが、アナザーストーリーには収められてる。

敗者復活の戦いの場は極寒の野外。
雨に濡れながら和牛が勝ち上がるのを祈りながら待つファン。

和牛の名前が呼ばれた時の歓声、泣き顔。

立ち上がる人。
叫ぶ人。
手で顔を覆う人。

和牛は敗者復活組の中にあっても、実力は勿論、人気も頭一つ抜けている。

まるで親衛隊の様な熱烈なファンが手を握り締めて祈ってる前で、きっちり勝ち上がる。

格好いいっ!
震えるわ。

かく言うあたしはアインシュタインが決勝に行けますように…って、祈る様な気持ちで見てた。

でも、全16組がネタを終えた時には、「あ、これはもう和牛で決まりやわ。」と思っていた。

なのに、実際に和牛の名前が呼ばれた時の興奮は凄かった。

「何やこのドラマ!」

必死に丁寧にネタを練り上げて来て、泥臭く掴み取った敗者復活の道を、「ドラマちっく」の一言で片付けられたら、和牛も堪らないかも知れないけど。

コンビ結成14年目の和牛は、15年目のかまいたちと共に、かなり若返ったファイナリストからしても憧れの存在かも知れない。

楽屋入りする二人に、後輩芸人が挨拶する。

そこで見る和牛はもう大御所の貫禄。

ここからもう既に、上沼さん発言への隠れた導線が始まってたのか。

すえひろがりずが決勝に上がった時、準決勝のライブビューイングで初めてネタを観たあたしは、面白いけど、このスタイルで勝ち上がるって中々難しいんちゃうかな…と思ってた。

でも決勝でもお客さんにものすごくウケてた。
やり終わって、実に嬉しそうな二人を「良かったなぁ…。」と思って見てたので、審査員の講評をあまり覚えてなかった。

結構、審査員も戸惑ってたんや。

〝漫才〟ってカテゴリーからすると、ちょっとはみ出てるスタイル。

これをどう評価するか?
でも面白いのは事実。

それであの点数を出したすえひろがりず。

本当ならガンガン営業回れるはずが、コロナ自粛に突入したのは痛いやろなぁ。

からし蓮根は、やっぱり緊張してる!

かまいたち、和牛、見取り図、からし蓮根は何度も劇場で観て来たメンバー。

その中では唯一の初出場。
緊張して当たり前。
当たり前なんやけど…

「ホンマやったらもっと笑いが起きて弾けるのに…。」
「なんか、重ない?」

って見てて一番不安になった。

でも、終盤に向けてのまくり方は改めて見ても凄い。

「良かったぁ。ちゃんと最後はウケてたわ。」って安心してたら、まさかの上沼さんによる和牛へのブーイング(?)

「え??何でからし蓮根の時にこんな急に火が着いたん?」
「和牛むっちゃ怒られてるやん。」
「上沼さん。今からし蓮根の時間なんやけど。」

リアルタイムで見た時に呟いたその答えが、アナザーストーリーも含めてDVDで見たら謎が解決するかと思ったけど、やっぱりイマイチ分からんわ。

なあ、誰か、上沼さんのあの時の心の動きを説明して。

今年は絶対優勝すると公言して来た見取り図。

一昨年トップバッターでM-1の洗礼を受けた見取り図が、緊張が隠し切れなかったからし蓮根の後に登場すると、一年しか経って無いのにちょっとベテラン感さえ感じる。

M-1の経験って恐ろしく芸人さんを成長させるんやろな。

塙さんから手の動きが気になると指摘されるモリシ。

あたしは手の動きより、リリー君の方を向く、正面見る、この繰り返しで、ちょこまかちょこまか動く足の運びの方か気になるけどな。

そして、いよいよミルクボーイの登場!

もう今は、ミルクボーイのコーンフレークネタは全国に知れ渡ってて、「コーンフレーク」と内海君が言うだけで笑いが起きる。

でも、決勝のこの舞台では、一番最初の「ほんなもん、コーンフレークやないかい。」って言った後、誰一人笑って無い。

それが2回目、3回目と重ねて行く内に、どんどんうねりの様に笑い声が大きくなって行くのだ。

時々抜かれる審査員の顔がまたいい。

涙流して笑う上沼さん。
実に嬉しそうに目を細める巨人師匠。
「何やねん、これ。腹立つわぁ~。面白いやんけ。」とでも言いたそうな松っちゃん。

リアルタイムで見てた時、審査員の顔のショットが映る度に
「あ、これ、ミルクボーイ行くかも。」
とあたし思ってたわ。

一緒に戦うライバル達もヒシヒシと感じ取っている。

暫定席で見ている濱家君が、隣の水田君に
「これ680近くいくな。」と話し掛け
「いくかもね。」と答える水田君。

どういう気持ちで見てるんやろ?

こういう舞台裏が見れるのが、アナザーストーリーの醍醐味。

M-1史上最高得点の681点を叩き出しても、ずっと信じられ無い様子のミルクボーイがまたいいのだ。

何もかもが初めて尽くしの二人。

まさしく沸き上がる客席、スタジオ、楽屋。

沸点が一気に上がった。

この後に出て行くのは嫌だな…。

そういうくじ順になってしまった、8番目。

笑神籤から引かれたのはオズワルド。

M-1翌日以降、久々に見たらむっちゃ面白かった!

なんか、じわじわ来る。

何ともゆっくりと言うか、低トーンと言うか、関西のお笑いの激しいツッコミに慣れているあたしには、若干物足りないくらいの入りのオズワルド。

でもそこから、ニヤニヤニヤニヤしてしまう笑いを積み上げて行く。

これが東京スタイルと言うやつなんか。

いや、オズワルドいいわぁ。
面白い。

全くの赤の他人なのに、妹があたしが大好きな女優の伊藤沙莉ちゃんだと知ってから、俄然伊藤君が活躍してると嬉しいあたし。

相席食堂に出てた時は、相席した大阪のかなり軽い部類の一般ピーポーと、連絡先を交換しまくるぶっ飛んだ奴で、ちょっと心配したけども。

沙莉ちゃんはCMにも次々起用されてる。

負けんな、お兄ちゃん。

続いて初出場が嬉しくて仕方ないインディアンス。

元々ワーッってな、勢いMAXのハイテンション漫才。

緊張も加わって、余計早い。
そして、ちょっと粗い。

でも、最初の所でネタが飛んで、二人共真っ青になりながらやっていたってテレビで言ってたけど、あたしどこだか分かんなかった。

リアルタイムで見てた時は気付かなかったのよ。

DVDでどこなんやろ?って思いながら見ても分からへん。

それ、たいして要らんくだりやった言うことちゃうん?

ラストバッターのぺこぱ。

M-1で人生が変わったのは勿論ミルクボーイやけど、その次に激変したのは、ぺこぱやと思う。

準決勝で観てからお気に入りのぺこぱ。

出て来ただけで嬉しかった。

「こっから面白いねんで~。」と、たった1回ライブビューイングで観ただけやのに、先物買いしてるお笑いファンみたいな気持ちで見届ける。

予想と期待を上回る笑いを巻き起こして行くぺこぱ。

上沼さんの笑い方が半端ない。

そして、まさかの和牛を蹴落としての3位!

点数出た瞬間、椅子から飛び上がって手を叩く上沼さんのショットが映る。

もうわずか4分で大ファンになってしまってるのだ。

和牛自身の努力で描いたドラマの筋書きを、ぺこぱが笑撃と共に書き換えた。

その瞬間を一緒に見届けた全員の「ウワァッ!」と言う声で、会場が揺れたみたいだった。

凄い事が起きた。

あの時の気持ちを言い表すならこうだろうか。

ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱによる最終決戦。

正直、ミルクボーイとかまいたちのネタの成熟度と比べると、粗さも危うさもかなりあるぺこぱのネタ。

実際に見ててもちょっと開きはあった。

でも、でも、でも。
ぺこぱの大健闘は改めて讃えたい。

さあ後はミルクボーイなのか、かまいたちなのか。

ミルクボーイ
ミルクボーイ
ミルクボーイ
ミルクボーイ
ミルクボーイ
かまいたち
ミルクボーイ

こうして文字で起こすと、その衝撃が凄い。
そして、かまいたちをエグる様なキツさがある。

でも、ミルクボーイが天晴れだったと言う事に尽きる。

そういう事だ!

1月にアナザーストーリーがテレビで放送された。

ミルクボーイの駒ちゃんが奥さんと一緒に、お母さん達が狂喜乱舞する姿をスマホの画面越しに見て涙を流すシーンでだだ泣きした。

そして、内海君がずっとタダで角刈りしてもらってた散髪屋のおっちゃんに、「今日からお金貰う。」と言われて涙流すシーンで再び号泣。

放送された日に、2回再生して、2回共号泣したのに、DVDで見てまたアホみたいに泣くあたし。

だだのお笑い好きのあたしでさえ、こんなに感動するのに、ずっと付き添って来た家族や恋人はどんな気持ちなんだろう。

そうそう。

婚約中だった内海君がとうとう結婚した。

おめでとう🎉

それにしても、海のものとも山のものとも分からない全く全く売れてない芸人のこの時に

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ファンになって、ずっと支えて結婚した奥さん。

凄いわぁ~。
尊敬する。

駒ちゃんの奥さんもそうだけど、いつ売れるかも分からない芸人を、金銭的にも精神的にも支えて一緒に居続けるって凄い。

あたしは絶対、無理ッ!

二人共感謝した方がいい。

そんな奇特な人、そう居てへんで。


あ~、しんど。

DVD見て、あの感動が甦って来て、ブログ書き始めたはいいけど、いつもなら劇場から帰って来た時でも、気になった何組かについてだけ書くスタイルやのに。

書き始めたら、やっぱり全組について触れないと失礼かと思えて来て、丸二日掛かった。

史上最高のお笑いを見せてくれたファイナリストに敬意を表して、イジりはほとんど無しです。

あ、一つ忘れてた。

M-1と言えばコレ。
笑撃の一枚。

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でも、見落としてたわ。

こんなんもあったんや。

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なあ。
なあよ。

お笑い芸人って、一度は
『ラリったヒッピーが説法垂れる』
スタイルに憧れる時期があんの?


更生できて良かったな。