いつかまたあの声を聞かせてよ。
🎤 君がいなくなった日々は
🎤 面白いくらいにつまらない
🎤 全力で忘れようとするけど
🎤 全力で君を求めてる
🎤 猫になったんだよな君は
🎤 いつかまたあの声を聞かせてよ
🎤 矛盾ばっかで無茶苦茶な僕を
🎤 慰めてほしい
DISH//北村匠海 / 猫
『おカネの切れ目が恋の始まり』にも出演中の北村匠海君が歌う猫。
USENでも何回も流れる。
この曲好き。
この歌声好き。
むっちゃ好き。
むーっちゃ、好き。
こんばんは。
ウル虎マリンです。
『おカネの切れ目が恋の始まり』第3話目を見る。
え~、アニキの出演シーン。
開放的でシャレオツな、ザ・東京ってなオフィスに浮きまくる関西弁を駆使し、3話目にして最長の30秒超え!
と言っても、春馬君演じる猿渡を匠海君演じる板垣が引っ張って連れ出す姿にカメラのズームが切り替わって、ドアの向こうに小ちゃく小ちゃく映ってる所まで計算に入ってます。
ちなみに、カメラはとっくにイケメン俳優二人に切り替わってるのに、ドアの向こうでアニキは小ちゃい背中越しに「猿?」と演技を続けております。
皆さん。
どうぞ褒めてやって下さい。
まあ、アニキの猿演技は置いといて。
いやぁ~、3話目も良かったわぁ~。
松岡茉優ちゃん演じる玲子が三浦翔平君演じる早乙女に振られて、ハサミで自分の髪の毛切りながら泣いちゃうシーン。
思わずもらい泣き。
なんか悲しい涙では無くて、じんわり温かいのにポロポロ泣ける、名シーン。
茉優ちゃんの演技も素晴らしかったけど、それを温かく見つめながら目に涙溜めて優しく笑う春馬君の繊細な演技も素晴らしかった。
なのに…。
報道から時間が経って、事実として理解しつつあるけど、それでもどうして?って気持ちと、本当にもったいないって気持ちが消えない。
そんなに春馬君の出演作品をつぶさに見て来た訳では無いので、偉そうには言えないけれど、いつもストイックにとことん作品に向き合って来た印象がある春馬君が、ドラマの撮影中に選んだ決断というのが未だに信じられ無い。
こういう時、「ご冥福を心よりお祈り申し上げます。」って書くべきなんだろう。
勿論あたしにもその気持ちはある。
でも、春馬君は自分が選んだ決断を、髪の毛を掻きむしる程に、今、後悔しているとあたしは思う。
悔いて悔いて悔いていると思う。
そうであって欲しい。
この世から自分が居なくなった事にホッとなんかして欲しくない。
あたしは輪廻転生を信じている。
肉身は無くなっても魂は生き続けると。
そして、肉身があったからこそ見えなかったものが、魂だけになった春馬君にはきっと見えているはずだと。
キャストが帰ってからも、機材の撤収や編集に残って作業しているスタッフの姿。
変更する事になった脚本をどうするのか、出演シーンをどう繋ぐのか、話し合う関係者の姿。
突然の訃報に触れて、涙する共演者。
ショックで泣き出す大勢のファン。
愛しい春馬君の姿を目に焼き付けておこうと、過去作品を見て思い出を辿る人。
何か気付いてやれる事は出来なかったのかと、自分を責める近しい人達…。
一つの身体しか持つ事の出来ないこの世では、見る事の叶わなかった、存在に触れる事の出来なかった人達の想いを、高い所から春馬君は見ているに違いないと思う。
どれだけどれほどに自分は必要とされていたのか。
どれだけどれほどに自分は輝いていたのか。
その事実に気付いて、とことん悔いて欲しいのだ。
自分が選ぶ道はこの道では無かったと。
死者を責めるつもりでは無い。
語彙力が足らなくて上手く表現出来ないけれど、悔いて悔いて悔いたその先に自分がやり残した事を、手放してしまったものを、来世もう一度自身の手で手に入れて欲しい。
あの話し声を、あの歌声を、あの足取りを、そしてあの笑顔を。
繊細過ぎた心には一枚毛布をまとって。
もう一度、三浦春馬という俳優として地上に戻って来て欲しい。
春馬君を愛した人達が、みんなみんな歳を取って、順番にあの世に行って、みんながこの世で積んだ業を削ぎ落として来世にポツポツ生まれ落ち始めた頃、また三浦春馬として生まれて来てあげて欲しい。
最期まで見届ける事が出来なかった人達の後悔を、来世一生かけて解きほぐしてあげて欲しい。
春馬君にはその責任がある。
でないと、堪らないよ。
春馬君をずっと応援して来た人達には、偉そうにと怒られるかもしれない。
でも、それでもやっぱり、死んではいけない。
人は生きてこそなのだ。
こんな偉そうな事を書いているあたしにも、後悔している過去がある。
中学2年の終わり頃、自分がついた小さな嘘を隠す為にまた嘘を重ねて、その綻びに気付いたクラスメートから、陰口を言われたり無視される様になった。
世の中で言われているイジメに比べれば、本当に些細なちょっとした事だった。
でも、中学生のあたしにとって、友達付き合いや学校での出来事は生活の全てだった。
どんどん寝られ無くなって、夜がどんどん長くなっていった。
寝られ無い夜が来るのが怖くて、朝が来るのはもっと怖かった。
明るくなったらまた学校に行かなくてはならない。
どうやって行こう。
明日誰かと目が合ったらなんて言おう。
布団の中で押し潰されそうな不安と苦しさと、一晩中闘っていた。
気が付いたら階段の上で、「死にたい、死にたい…。」とブツブツ言いながら揺れてる自分に気付いて、慌てて布団の中に戻った事がある。
限界だった。
それでも、自分が死んだら残った家族が周りの人達から後ろ指を指される。
その想いだけで必死に思い留まっていた。
ある日、限界点を超える出来事が起きた。
自分は居ない方がいい。
そう思わせてくれる出来事だった。
決行した時、「この場所で遺体を見つけたら、お姉ちゃん達はこの家で暮らして行くのは怖いかな…。」
その小さな迷いが奇跡に奇跡を呼んで、あたしは助かった。
その時家に居なかった母が、病院から戻って来て寝ていたあたしに泣きながら、こう言ってくれた。
「真理ちゃんが死んだら、お母さんはどうやって生きて行ったらええんや。」
強い強い母の初めて見る顔だった。
その時、この先何があっても絶対に絶対に死なないとあたしは誓った。
でも助かってからの方がキツかった。
そりゃそうだ。
クラスメートからしたら、急に一日休んだ子が翌日手首に包帯巻いて出て来たのだから。
それでも、あの日の母の顔を思い出して踏ん張った。
段々段々、薄皮を剥ぐ様に手首の傷も心の傷も良くなっていった。
食べないと心配されるからと、無理矢理口に押し込んで飲み込んでいた食事も、甘い辛いが分かる様になった。
あの日から2カ月くらい経っただろうか。
当時、あたしの家のお風呂は薪を焚いて沸かすお風呂だった。
薪割りはずっとあたしの仕事だった。
何ヶ月振りかに、薪割りしてみようとした。
やっとそう思えるところまで回復した。
でもいつもの場所に斧が無かった。
探しても見つから無かった。
母に知らないか訊ねた。
母は「お前がまた変な気を起こしたらかなんさかい、ずっと隠してある。」と言った。
その時あたしは思わず目を閉じた。
そして、「もうそんなん絶対せえへんから、どうもないし貸して。」と言って薪割りを始めた。
無心で薪を割った。
その夜、斧なんか使うはずないのに…と苦笑いした後、母の気持ちを思ってむせび泣いた。
あたしは約2カ月、自分の事で精一杯だった。
明日は最初に誰に声掛けよう。
挨拶して無視されても、気にせんとこう。
今日話し掛けてもらった事、ちゃんとお礼言った方がいいかな。
今となっては馬鹿馬鹿しい程に小さな小さな事に、必死だった。
自分だけの一日に必死だった。
なのに、母は2カ月経ってもずっと不安な気持ちで、ずっと心配して、それでも家族の為にご飯作って家事をして。
あたしはそのご飯を食べてちょっとずつ元気になれたのに、その気持ちに気付いてあげる事も出来て無かった。
申し訳なくて、情け無くて、ただ有り難くて、むせび泣いた。
そしてもう一度誓った。
この先、どんな事が起きても絶対に死なない。と。
それでも心が弱っちいあたしは30歳過ぎまで、何度も精神のバランスを崩した。
その度にとんでもない迷惑を家族には掛けて来た。
自分がどん底にいると思える時、あたしは何の為に存在してるのかとよく考えた。
そんなたいそうな答えは結局見つから無かった。
ただこの歳になって分かるのは、もう二度と笑える日なんて来ないと思える程のどん底でも、その底はずっとは続かないという事実。
泣いて苦しんで恨んでもがいて。
それでもその一日をどん底の底に重ねて行ったら、自分で跨いで這い上がれる高さまで積み重ねる事が出来る。
必ず過去になる日が来る。
死んだらアカンのよ。
死んだらアカン。
「生きてるだけで丸儲け。」
by 明石家さんま師匠。
なんかあたし、読み返したらゾッとする程恥ずかしい事書いている。
最初の出だしから、こんな着地点を迎えるとは。
「こんな話読みたく無いねん。」
「もっと笑える話でええねん。」
そう思った貴方。
まあ、今日から10月なんで。
新しい月を迎えるのに免じて、許して下さいませな。
そこの貴方。
「生きるのよっ!」