脱落。
あかん。
とにかく、何も起こらない。
気象予報士を目指すヒロイン、モネの心の揺れを丁寧に丁寧に描いている。
それは分かる。
主人公のモネを演じる清原果耶ちゃんも透き通る様な清潔感を纏っている。
でも、誰かと言い合いもしない、怒ったりもしない、泣いたり喚いたり取り乱したりしないモネは、空を見上げたり、山の中に佇んだり、モネの周りを静かに静かに時が流れる。
坂口健太郎やKing & Princeの永瀬廉君とイケメンも出てる。
脇を固める俳優陣も、鈴木京香、内野聖陽、夏木マリ、西島秀俊、浅野忠信、でんでん…と無茶苦茶豪華。
「なんちゅー棒演技やねん。」とツッコまずにはいられない様な下手くそな役者も出て来ない。
見てて、いびつで引っ掛かる所が無いのだ。
おまけに、意地悪する人も主人公をやっかむ人も、理不尽な程に厳しい教育係も出て来ないこのドラマは、なんちゅーかハッキリ言って退屈だ。
始まってもうすぐ2ヶ月。
これが『おちょやん』なら、甲斐性無しの父親に売られる様に奉公に出て、厳しいごりょんさんにビシバシと鍛えられ、その中で知恵を付け負けん気と根性で逆境を跳ね返し、やっとおちょやんの未来に光が差しで来たと思ったら、またしてもお金をせびる父親に追われる様に新しい居場所を求めて旅立ってた。
次々と波瀾万丈な出来事が起こって飽きさせなかった。
あ~、おちょやんが懐かしい。
お帰りモネも朝に相応しい清らかで素晴らしいドラマなのだ。
ただ、普段人の揚げ足取りをネタにブログを書く事をライフワークとしてるへそ曲がりのあたしには、美し過ぎてつまらない。
この先も、お帰りモネには意地悪な人も出て来ないだろうし、モネがとんでもない窮地に立たされる事も無いだろう。
う~~~ん。
脱落。