『徹子の部屋』のかまいたち。
何年振りかに見る徹子の部屋。
まあ年齢を考えると仕方の無い事なんだけど、徹子さんのシャカシャカ音の漏れる滑舌の悪さが気になる様になってから、見なくなってしまってた番組。
あれ？
徹子の部屋って、45分番組違った？
いつから30分番組になってんろ。
と、そんな事は置いといて。
さすがのかまいたちも緊張を隠せない感じ。
山内君は、二人を捉えるカメラワークにずっと横目で視線を合わせるという、他の番組では見せない行動で、「気合入ってねんな。」と思いつつ見る。
そして、徹子さんによる二人の紹介のくだりの締めが、
「何しろルックスの大変いいお二人でいらっしゃいます。」だった。
「ルックスの大変いいお二人？？」
「かまいたちが？」
「誰かと間違えてへんか？」
「ルックスがいい？」
「今、世間一般ではかまいたちに対する認識はそうなってんのか？」
「やっぱ、売れて衣装も立派なん着せて貰える様になると、格好良く見えて来るもんなんか。」
たった一言の紹介フレーズにツッコミまくってしまった。
そして、更にそれぞれ山内君が教育大学出て教員免許持ってるだとか、濱家君が大阪出身でお調子者でとか、キングオブコントで優勝し、M-1グランプリでも準優勝と紹介した後の徹子さん。
「ここまでこういう風に言って、何か面白い事やって頂けます？と言ったらすぐやって頂けますの？」
出たっっ！
徹子の部屋名物、鬼の無茶ブリ。
そう言われる事もきっと想定して来ていたのか、いなかったのか。
直ぐに山内君がシンプルに面白い顔が出来るとしてみせる。
ちなみに、この顔に合わせて濱家君が「せっかくオモロイのに、手邪魔で顔見えへんな。」と被せてます。
それを見た徹子さん。
『無』の表情。
期待を裏切らないリアクション。
そして、和やかに「私、あのぐらいだとちょっと笑わないんですよ。」と鬼の追い打ち。
山内君、撃沈。
「他に何かお出来になります？」とリクエストする徹子さん。
濱家君が「僕も面白い顔を…。」と。
徹子さん。
一言。
「うん。」
濱家君「ちょっとオープニングからやり直させてもらっていいですか？」
徹子さん「結構です。」
バッサリ⤵️
そうなのだ。
ここは、徹子の部屋なのだ。
誰も揺るがす事の出来ない部屋の主なのだ。
この後も、結成当初のいかにもイケてない、売れて無さそうな当時の写真を見て、「ちょっと凄いわね。」とフォローを一切見せない姿勢を貫く徹子さん。
濱家君が子供の頃からお調子者で、志村けんさんの真似をしてたと話すと、自ら「加トちゃんペとかありましたよね。」と、何故かここで〝加トちゃんペ〟にハマり出す徹子さん。
この後、妙にハマりたくって、数えたら６回も〝加トちゃんペ〟とやっていた。
どうした、黒柳徹子！
お互いの子供さん同士が将来結婚したらどうかとか、家族の為に一生懸命お金を貯めてる濱家君の話とか、子供が産まれた時に、わざわざ島根から大阪まで来たのに、一抱きしただけで帰って行った超合理的な山内君のお母さんの話とか出たけど、この徹子さんの〝加トちゃんペ〟の印象が強過ぎて、振り返った時に、〝かまいたちの回〟では無くて、〝徹子さんの加トちゃんペの回〟として記憶される事になるような気がする。
これを、〝喰われる〟と言うのでは無いか。
でも、徹子さん基準で行くと、かなり楽しんでた気がする。
前にアメトーークの『徹子の部屋芸人』で見た、友近さんが水谷八重子として出た時のVTRの、放送事故としか思えない凍り付き振りからすると、穏やかな時間だったよね。
そして、お互いへの不満は無いのかと聞かれたかまいたちが、お互いを「パーフェクトヒューマンですね。」とボケ合うと、「なんだつまんない。」とバッサリ！
そして、このままでは番組が締まらないと思ったのか、最後の締めが、まさかの７回目の徹子さんによる〝加トちゃんペ〟だった！
なんだかつまらないかまいたちに代わって、徹子さんがフォローに回る！
〝加トちゃんペの回〟終了でぇ～す。
