円熟味と前かがみと。
今週の『お笑い実力刃』が無茶苦茶良かった。
今週はサンドウィッチマンの伊達さんセレクションの『伊達オトコ』。
伊達さん厳選のコンビがネタを披露する。
この人選が渋い!
まずは二丁拳銃さん。
あたしはネタを見るのは、二丁拳銃さんがM-1グランプリに出場して以来。
それって2003年の事。
今では放送作家の野々村友紀子さん発信での、川谷・野々村夫妻の仲良し夫婦ぶりや、小堀さんのクズエピソードで目にする事はあっても、テレビで漫才を見る機会って無かった。
(どこかで出てはったのかもしれんけど…。)
なんだろう?この安定感。
二人共表情も多彩なので、喋りの部分だけじゃなく、動きにも見入ってしまう。
オチに無理が無い。
笑いながらずっと心地良かった。
2003年のM-1グランプリで、敗者復活から勝ち上がったアンタッチャブルさんに抜かれ4位で散った二丁拳銃さん。
「あ~、確かそうやった。」と記憶を呼び起こしつつ、もうあれから18年も経ってるのかとびっくりする。
お次が、TOKYO COOLさん!
やった!
大好き!
TOKYO COOLさんが、お笑い実力刃に出てる!
ぽっちゃり体型の二人が、コミカルな動きと共にボケまくる。
もうほぼリズムネタの様な軽快さと可愛さ。
前よりも二人が似てきてる気がする。
くだらないのにただただバカ笑いしてしまう。
見終わって、「凄いなぁ~。」と感心したり、リスペクトしたりって所はすっ飛ばして、ただただ見てるだけで爆笑してしまう。
これって案外一番凄いのかも。
プチブレイクと言わず、ホンマもんのブレイクして欲しいなぁ。
そして、実はネタを見るのは初めてのダイノジさん。
ダイノジさんと言えば、漫才よりもあたしはエアーギターの大会で世界一になったニュースの方が馴染みがある。
それにしても、衣装が派手!独特!
特に大地さんの全身ピンクのスーツ。
前の赤いパイピングの事を「魚肉ソーセージの引っ張る紐ちゃうねん。」
ホンマやっ!
もうぶっとい魚肉ソーセージにしか見えん。
それにしても、あたしの薄い記憶の中のダイノジさんと見た目がだいぶと違うのだが。
こんなにごつかったっけ?
と、思ってたら、やっぱりだいぶ太ったらしい。
特に大谷さんが。
その大谷さん。
「久し振りのテレビやから、もう楽しいなってしもて。」と、アドリブのフリを繰り出す。
呼んでもらった伊達さんが好きだからと、大地さんに炒飯作る吉川晃司のフリ。
これが無茶苦茶上手いっ!
伊達さんと一緒になって爆笑!
漫才だけで無く、このお二人は器用なんだわ。
出て来るコンビ出て来るコンビが円熟味たっぷりの漫才を見せてくれるのだけど、久し振りのテレビ出演だからと、とにかくパワー全開で前かがみの漫才になってるのが、なんだか微笑ましくて、こっちまでパワーが出て来る。
そして、マシンガンズさん。
これまた前に漫才見たのはいつだろう?
レア体験の連続。
でも、あんまり変わらない若々しさ。
「テレビ舐めんなよ。」
「映ってると思うと緊張しちゃうね。」
アハハハ(^O^)
それこそコンビ名のごとく、マシンガンの様に繰り出されるぼやき。
二人が声を合わせてのツッコミでビタッビタッと笑える。
そして時々挟まれる自虐ネタ。
あっという間に終わった。
凄いスピード。
でもちょっとモヤッとした終わり方。
「うん?最後になって何か飛んだ?」と思ってると、漫才終わってから西堀さんの携帯が鳴る。
以降、アフタートークでの西堀さんの弁解。
「ネタ終わりで携帯のタイマーが鳴って、〝タイマー仕込んでるのか!〟って終わりを想定してたんですよ。」
「久々のテレビ出演のあまり緊張しまして……。」
「ネタが思いのほか巻きになりまして、まさかのネタが終わってから鳴るという…。」
爆笑~~。
ほんな事ある?。
視聴者としては無茶苦茶美味しいハプニングでした。
そして、ラストは〝M-1の生き字引〟こと、はりけ~んずさん。
この前、M-1グランプの準決勝ライブビューイングのMCで見たばっかし。
でもこれまた漫才見るのはもういつ以来か思い出せない。
しわがれ声と悪人顔のお二人のやり取りに年輪を感じる。
まだまだ落ち着くつもりなんてサラサラ無いやろうけど、賞レースに挑む若手とはやっぱり違う落ち着きとベテラン感。
なんだかちょっと有り難い気持ちになる。
いやぁ~、まさしく神回でした。
こんなにも満足感だけ残るネタ番組久し振り。
今回が2回目。
第3回目の『伊達オトコ』に期待!