寝る前のハーゲンダッツ

夢を見た。

GACKTが出ている映画の舞台挨拶のチケットを事前にゲットしたあたしは、会場である宝塚の高級ホテルの中にある映画館に向かう。

現実には存在しないひなびた駅から電車を乗り継ぎ、2時間半掛けて会場のホテルに着いた。

そして、きらびやかに着飾ったファンが巨大ポスターの前で写真を撮ってるのを見て、気分がグッと上がったあたしは、そこで「あっ!」と声を発する。

「チケット持って来たっけ…?」

お洒落して、いつもと違うバッグを手にしたあたしは、焦ってバッグの中をゴソゴソ探す。

無い無い無い。

チケットを今日のバッグに移した記憶が無いもの。

絶望の淵にズーーンと叩きつけられたあたしは、ダメ元で受付の超絶綺麗なお姉さんに、「チケットを忘れてた来たんですけど、中に入るの無理ですよね?」と聞いてみる。

「チケットが無いなら無理ですね。」

目は一切動かさず、口の端だけを上げてお姉さんは抑揚の無い声で答えた。

その場に突っ伏したいのを必死で耐え、またしても電車に揺られ、2時間半掛けて帰って来たあたし。

そして、その事を何故かレストランの食事会で帰りを待っていてくれた佐藤健に話すのだ。

同じく食事会の席に同席している友達から羨望の眼差しを浴びながら、佐藤健に慰められ、頭をポンポンしてもらうあたし。

そこから、どうやらもうすぐ結婚する予定になっているらしいあたしと佐藤健は、友達から冷やかされながら、どんな手料理が食べたいか、なんてなベタな質問を受け、佐藤健が料理名を答えるのだ。

(なんて名前だったか忘れてしまった…。)

も一つ聞いた事無い料理で、イマイチ自信なさげに佐藤健の顔を見つめるあたしに、「頑張ってくれたらそれでいいよ。」と言ってくれるのだ。

「キャー ヽ(≧▽≦)/」と声をあげる友達たち。


ふぅ~~。

いい夢だった。

舞台挨拶のチケットを忘れて行くってのが、ホンマにあたしがやらかしそうな事で、肝が冷える。

そこに佐藤健だぜ。

ドン底からの佐藤健だぜ。

正に地獄からの天国。

なんで佐藤健かって言うと、寝る直前にハーゲンダッツのCMで、お風呂上がりの佐藤健が美味しそうにスプーンでハーゲンダッツをすくって食べるところを見たからに違いない。

そして、頭ポンポンは、スキージャンプ団体で、スーツ規定違反で大ジャンプ飛びながら失格になってしまって号泣してる高梨沙羅ちゃんを、頭ポンポンして慰めてあげた佐藤幸椰選手の光景が心に残っていたからに違いない。

なんて都合の良いあたしの脳みそ。

連日極寒の北京で戦うアスリートに感動したり、失意に泣いたり、忙しい。

そんな中で良いとこどりだけした夢を見る自分の呑気さが、なんだか無性に恥ずかしい。


沙羅ちゃん。

人間ってこんなにも自分の都合の良いとこだけを抽出して夢見たり出来る能力があったりする生き物。

時間がどれだけ掛かるか分からへんけど、いつかいつかまた笑える日も必ず来るから、もうそんなに自分を責めんといてね。


追記。

中国の男子フィギュア選手の金博洋選手(ボーヤン選手)が、藤井隆さんに激似。

前から似てるよな…と思ってたけど、今大会ではより寄せて来てる。

途中から藤井隆さんが滑ってるようにしか見えなかった。

男子フィギュアのフリーを見る時には、日本選手だけでなく、金博洋選手にも注目。