ひとりで60分??
とうとうこの日が来た。
笑い飯プレゼンツ『ひとりで60分』
芸人がたった一人で、お客さんは勿論、スタッフも居ない、無音無人のスタジオでボケまくってネタを披露し、笑い飯のお二人が笑えば投げ銭として賞金が貰えると言う、考えるだけで恐ろしい地獄の様な番組に、アニキが挑むと言うのだ。
う~~。
考えるだけで緊張で体が固まる。
その川原君からの指名を受けて、アニキが挑む事に。
「アカン。」
「緊張する…。」
なんか不安でしかない。
ただただテレビの前で見てるだけのあたしが緊張する必要など全く無いのだが、この話が決まった時から、イヤ~な緊張感に襲われて、堪らん。
『ひとりで60分』の第三弾チャレンジャーがアニキと発表された時のアニキファンの皆さんからの応援メッセージ
「無茶苦茶楽しみです。」
「頑張って下さい。」
「どんな風になるのか、今からワクワクして待ってます。」
等々。
どーしてそんなに呑気に構えてられるんだ。
楽しみでなんか全く無い。
なんか不安でしかない。
「えー、ヤバいヤバい。」
「うわっ💦どーしよぉ~。」
「アカン、パニックになるッ!」
こんな風に叫びながら、焦りまくってパニクるアニキしか浮かばない。
勿論、あたしなんかよりも、当の本人のアニキの緊張ったらそんな簡単なものでは無かっただろう。
オマケに番組収録よりも一ヶ月も前に、チャレンジする事が決まってたのだ。
この一ヶ月間、何をしてても何処に居てても、ずっと頭の片隅にこの番組の事がジトッと居座ってた事だろう。
そして、アニキらしく、一ヶ月掛けて色々と仕込んで来たアニキ。
VTRが流れ、「痛ぁ~。」と叫ぶアニキ。
「この番組の為だけに、ちょっと大きめのピアス開けて来ました!」
「み、見えんっ。」
「ええ~。小さいって。」
「肝心のピアスがどんなんなんか、分からんって。」
いつもの様に、カメラを持ってアップの顔を撮ってくれるスタッフさんも側に居ない。
せっかく体に穴開けてまで仕込んだネタへの投げ銭が300円。
『アインシュタインの愛シタイン』で、お母さんから40年目にして初めて貰った手紙を披露して、投げ銭500円。
エルフの荒川ちゃんから、Tik Tok的なダンスを教わり、600円。
荒川ちゃんに「ホンマにやる気ある?💢」と怒られたりしてんのに。
地獄である。
「ヤバいヤバいッ💦」
連発するアニキ。
遠目から見ても、アニキの顔が引き攣りまくっているのが分かる。
これ、テレビに映したらアカン顔ちゃう?
そして、笑撃の事実がっ!
この為にアニキは、前日入りしてると言うのだっ!
アニキ~。
アニキぃ~~。
頑張れ~~~。
(ToT)/~~~
広い広い白い白いスタジオに、ものボケ用に色んな小道具が置かれている。
でっかい桃とでっかいリンゴを並べてみて、効果音で「あさパラ♪」
シンプル。
超ベタ。
想像した通りまんまの効果音が流れて、何故か爆笑してしまった。
でも、ハイヒールさんの立ち位置から考えたら、置き方逆じゃね?
やってもやっても手応えが無く、ヘルプカードも使いまくるアニキ。
「ヤバいっ!」
「アカンっ!」
「時間が無い!」
と、焦りまくるアニキ。
大丈夫やって。
まだ番組開始から30分くらいしか経って無いで。
と、思ってたのだが、なんか終了した。
実際には40分くらいしか経ってないのに。
『ひとりで60分』やない。
『ひとりで40分』やって。
テレビ放映するにあたって、少しカットされた部分があんのか?
途中、笑い飯の哲夫さんに、「素直な子やねんな。」と言われてたのが、ツボでしみじみ。
そして、ひとりで奮闘したアニキへの最終投げ銭総額!
『7900円。』
ドっ⤵️⤵️⤵️⤵️
つ、疲れた。
そして、あたし以上に疲れまくった番組終わりでのアニキの顔。
60分どころか、20時間くらいひとりで奮闘したみたいな疲れ方してる。
「アニキ。」
「ほんまにお疲れさん。」
他に言葉出て来ーへんわ。
アニキ、頑張ったやんか。
アニキ、よ~やったやんか。
「アカン。」
「ドキドキが止まらん。」
「寝、寝、寝られんッ!!」