『伝説の一日』
吉本興業創業110周年、『伝説の一日』の興行が4/2、3の二日間行われた。
『伝説の一日』と謳っておきながら、二日間ガッチリやるよしもと。(笑)
ハイヒールのリンゴさんが、「〝伝説の〇〇〟って、見た人が後から言うやつやん。自ら伝説って言うてるの恥ずかしいわぁ~。」と、ラジオなんぞで話してはったけど、二日間の出演芸人さんのラインナップ見るだけでも、これは明らかに確実に伝説なんであります。
その伝説をより一層伝説に格上げしてるのが、ダウンタウンのお二人がNGKの舞台に立ち、漫才を何十年振りかに披露するというもの。
チケットは勿論、超プレミアチケット。
はなっから当選は無理と諦めて、配信で観た。
二日目の3回目公演。
この日はなんと、やすともさんの口上まであった。
口上だからてっきり幕が上がったら、カウス師匠とやすともさんが紋付き袴かなんか着て、正座してるもんだとばっかり思ってたら、立って口上を述べるスタイルだった。
どちらかと言うと、緊張しいのお二人だとは思うけど、この口上の時の緊張感は半端無かった。
お二人共(特にともこさん)顔が引き攣りまくっていた。
この舞台が如何に格式ある、よしもとにとって本当に大きなイベントである事が、二人のお顔からヒシヒシと伝わって来た。
〝伝説の一日〟なんで、幕間を盛り上げる芸人さんも、菜の通った人ばかり。
この回の前説はレギュラーさん。
とっても温かい満員のお客さんを前にして、凄く嬉しそうで、観てるこっちがニコニコになる。
漫才では、文春砲を喰らった事を自らイジって笑いに変える、テンダラーさんのネタで大笑い。
やっぱり浜本さん、少し痩せたよね。
でも、しっかりちゃ~んと笑ってくれるなんばのお客さんの前で、元気な姿を見せてくれて、見終わったら「良かった。」と言ってしまっていた。
やすともさんも口上の時の黒い衣装から、衣装変えして登場。
これってオーダーメイドやんね。
やすともさんの衣装はいつも楽しみ。
緊張感からも解き放たれて、口上の時とは表情も一変。
東京のママ🆚大阪のオカンの鉄板ネタで爆笑をさらって行ってた。
そして、いよいよいよいよ、ダウンタウンのお二人登場!
スーツの松っちゃんにパーカーの浜ちゃん。
これぞ、ダウンタウン!
ダウンタウンが二日目に登場すると聞いた時、きっと漫才と言うよりは、フリートークみたいな感じになるんやろうなと思っていた。
でも、それぞれがハンドマイクを持ってるんでは無く、ピンマイクでも無く、なんばグランド花月の舞台の真ん中に立つセンターマイクに向かって二人が歩いて来るその姿がもう感動以外の何物でも無かった。
お客さんの反応も凄い。
「うわぁー⤴️⤴️」ってコロナ禍自粛中にも関わらず、思わず湧き上がる声、声、声。
一瞬で空気が変わった。
いいなぁ~~。
やっぱり生で観たかったなぁ…。
最初はフリートークから始まる。
松っちゃんも言ってたけど、それこそ日本中のお笑い芸人が興味津々で固唾を飲んで見入ってるに違いない状況でのスタート。
二人共ニコニコしてるけど、きっとかなり緊張してるはず。
肝心の漫才は、カッチリとしたネタと言うよりは、フリートークに近いほぼ全編アドリブの応酬。
方正さん曰く、別の番組が始まる前に、チョロッと「簡単なクイズ考えといて。」と松っちゃんが浜ちゃんに言ってた、たったそれだけの打ち合わせだったらしい。
松っちゃんが次何を言い出すのか検討がつかず、身構える浜ちゃん。
もうその姿だけでニヤニヤしてしまう。
約30分のダウンタウンの漫才は、最後浜ちゃんの渾身の「もうええわッ!」で終わった。
あ~、なんか凄い余韻。
ネタとして分析したら、M-1グランプリのファイナリストの方が技術的には上かもしれない。
でも、それでもやっぱり凄いのだ。
配信でスマホ画面を通して観てるだけなのに、なんかいつまでも身体に余韻が残るのだ。
こんな事は初めてかもしれない。
ダウンタウンのお二人が漫才を前回披露したのは、なんと31年前に遡るそう。
次は30年後と言わず、5年後くらいにお願いしたい。
あ~、それにしても本当に本当に、生で観られた人が羨ましい。
羨ましいっっ!!
それはそうと、気が付けば阪神タイガース、な、なんと、開幕9連敗っっ!
9連敗??
ほんな事ある?
どうすんの?
どーしたらええのん?
開幕3カード目にして、もはや優勝の可能性が限りなくゼロになってしまった、この現実。
どーすりゃええのさ。
どーしたらええのよッッ!