壮大なるコント。

話題になってる『警視庁・捜査一課長』のナイツ塙さん演じる奥野刑事にスポットを当てた先週の放送分をTVerで見た。

いやはや、凄かった。
ツッコミ所満載!

のっけから、塙さんと元テレ東アナウンサー現フリーの鷲見玲奈とのラブラブシーンから始まる。

塙さん演じる奥野刑事宅の家政婦として働く鷲見アナに、塙さんがプロポーズしてんのだ。

「こんな綺麗な家政婦居ねーよ!」
と、何故か標準語でツッコんでしまった程、二人のアンバランス感がエグい。

「いきなり鷲見アナか…。贅沢やな。」と思ってたら、お次は錦鯉が衣装もそのままに、コンビで登場するんである。

昔は奥野刑事は熱血刑事だったと振り返る回想シーンでの登場。

割と重要なシーンなのだ。

奥野刑事から取り調べを受ける窃盗犯役で長谷川さん。

取り調べに立ち会う同僚刑事役で渡辺さん。

もうそのまんまのキャスティング。

「刑事っぽい」と言われまくってた渡辺さんが演じる刑事は、どこからどう見ても刑事そのものだった。

そして、長谷川さんの罪が〝錦鯉17匹を盗んだ罪〟。

「なんじゃそりゃ。」

M-1チャンピオンに敬意を表してるっつー事か。

錦鯉のお二人はチャンピオンになったご褒美でABCテレビで『泳いで行くぜ』って冠番組を持たせてもらって、その中でドラマに出てみたいと、演技指導を受ける回があった。

同じ朝日放送系列で、ちゃ~んと夢が叶った訳だ。

「なんで盗んだ錦鯉の数が17匹ってものすごい半端なんやろ?」と一瞬思ったけど、きっと錦鯉がM-1の17代目のチャンピオンだって事にかけてあるんやな。💡

遊び心があっていいじゃないか。

遊び心はこれで終わらない。

相方の土屋さんまで登場して来た。

しかも、役名が『谷保健作』

勿論、「ヤホー検索」をもじり倒してる。

役どころも事件に関係ある事象を検索して報告する役どころで、「谷保検索によると…。」って台詞がしれーっと出て来て、ニヤニヤしてしまう。

この土屋さん演じる谷保刑事は、奥野刑事が何故感情表現に乏しい、棒台詞しか言わない様になってしまったのか、過去を知る存在でもある。

昔は熱血刑事だった奥野刑事は、奥さんを亡くしてから抜け殻の様になってしまったと…。

そして、その奥さんが、清水ミチコさんなんだもん。

もうここまで来ると、ドラマの形を借りた壮大なコント。

でも「もうコントやん!」と笑いながら見たけど、スタッフさんや他のキャストの塙さん演じる奥野刑事への愛情がヒシヒシと感じられてちょっと感動もしたりする。

だって、元々はこんなちゃんとしたバックボーンの設定は無かったと思うのだ。

それが〝世紀の棒演技〟とファンを巻き込んでイジられまくる塙さんの演技が、多くの人に愛されて面白がられて出来た企画だと思うんである。

いやぁ~、それにしても凄かったわ。

そして、ちょっとは台詞回しマシになったかなと思ってた塙さんの演技だけど、台詞量が膨大だと、「やっぱりしっかり棒。」と、何故か納得の出来。

もうここまで来たら、変に上手くならんといて欲しいような。

刑事もんで笑ってみたい人、必見です。